船木結の“お笑い能力”
船木結の特異性は何といっても、オチを意識して作れることです。
オチを決め、オチから逆算して行動し、オチへもっていける。
この能力は、ももちを除けば船木のみかもしれない能力ですし、
その才能ならばあるいはももちを上回っているかもしれません。
具体的に見ていきましょう。
カントリー・ガールズのイベントでの“リズムが呼んでるぞ!”です。
いや~、良い曲ですねぇ。
個人的にはカントリー・ガールズの曲の中でこの曲が一番好きです。
さて、今回の“間奏”では船木がリズム担当を任されているわけですが、
そこで笑いをとっていますね。
この“笑い”にはフリがあって、
こちらの映像を見ていただく必要があります。
15:38~です。
というわけで、船木がリズム担当の時にオチで使った“はいっ♪”というのは、
このイベントで森戸知沙希がたまたま発して“ヒット”したものなんです。
その日、一番コミカルだった発言と行動を、即座にオチに持ってくる。
これが出来るだけでも充分に凄いんですが、
船木が真に凄いのはそこにもっていくまでの組み立てです。
オチを“はいっ♪”に決めた時点で、あとはそこまでどうもっていくか、
船木の意識はそこまでいっている。
よく、笑いは“緊張と緩和”だと言われます。
僕はその言葉が誰が、どういう経緯で言ったのか、
その真意はなんなのかは知らないのですが、
船木のこの場面なんかはまさに緊張と緩和じゃないかと思います。
三回目のリズム指導の時に、船木は明らかに“意図的に”めちゃくちゃ難しいリズムを選んでいます。
その結果、当然ファンはついていけず、その場はぐだぐだになる。
これの場面が、“緊張”ですよね。
会場やメンバーがどうなるどうなると注目したところで、オチの“はいっ♪”をもってくる。
そして笑いが起こる。これが“緩和”、でしょうか。
まぁ、緊張と緩和の話はともかく、
このオチにいたるまでの流れを完全に船木が作り出している。
意図して笑いを取れている。っていうところが、凄いですね。
ちなみにこの“笑い”の隠れたMVPはももちです。
よく動画を見ていただければわかるのですが、
会場の空気がぐだぐだになったとき、ももちは“怖い顔”で船木に近寄っています。
これはおそらく船木を“ヘルプ”に行ったのでしょう。
客観的に見れば、船木のオチにいたるまでの状況は
“船木が調子に乗った結果ぐだぐだになった”というものです。
もちろんそれは船木が意図的につくった空気なんですが、
しかし仮にここでももちが船木に近寄っていって船木を小突くふりでもすれば、
“調子に乗った船木がももちに怒られる”
という状況が出来て、それはそれで笑いになったと思います。
おそらくももちはそういう“ヘルプ”をするために、“怖い顔”で船木に近寄っていったのでしょう。
しかし、船木がももちから視線を切り、マイクを口に近づけるのを見て、自重したのでしょう。
この辺はももちの船木に対する信頼と、状況判断力ですね。
これを見ても、ももちがいかに船木の“笑いの実力”を認めているかがわかる気がします。
オチを考え、そのオチまで意図的ににもっていける。
今回はそんな船木結のバラエティー(お笑い)能力について書いてみました。
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